【5】次男の反抗期

離婚

長男君は反抗期というものが無かった。
ちょっと横着を言う次男君とは、よく対立するようになっていった。

約束事も少しずつ守らない。
そんな次男君には中学生の間は5時という門限を作っていた。

門限を伸ばして欲しいというんだが、6時にすれば6時には帰ってこない。
その性格が分かっていたから信用してあげられなかった。

今思えば厳しすぎたと思うけど、その頃は必死だった。

家を出ると言い出す

ある日、また私と言い合いをしていた次男君。

「それなら家出てお父さんの家に行くわ!」って。
売り言葉に買い言葉で、私は「行けば!」と言ってしまった。

次男君は1人で出て行く勇気はなく、妹を連れて行こうとする。
妹は何て言ったらいいか分からず、黙っていた。

どういう結末を辿ったかは覚えてないが、結局出て行かなかったです。

今になって当時のことを長男や次男と話をすると、「お母さんはいつもピリピリしていたよね。」って言われる。
そう思ってたんだと、少しショックを受けた事があった。

家賃の取り立て

在宅の仕事も続けていたけどほぼ収入にならない。次の仕事がいつ入るかも分からない。
飲み屋のバイトも少しは足しになるけど、足りない。

そんな時です。
収入が滞り家賃が払えない時がきてしまった。
収入が入る予定はあるけどまだ先。
でも払えないので延滞で払うしかないと思っていた矢先、とうとう取り立ての人が来てしまった。

「延滞している家賃はいつ払えますか?」
「その次の家賃がすぐ発生しますが、それは大丈夫ですか?」と聞かれた。

ちょっとビビりました。
初めてです、取り立てが来たの。

そんな事もあってマネキンの仕事をすることにしたんです。

でもマネキンの仕事は収入が不安定すぎて先が見えない。
マネキンの収入は毎月決まった日ではなく、1つの仕事が終わり依頼先から会社に振り込まれてから私の元に入るのだが、依頼先によってすぐ入る事もあれば1ヶ月先になったりもする。

かなりストレスが溜まります。

次男の変身

そんな次男も高校生になり、長男と同じ高校に入学。
相変わらず、自転車保険の代金を払うのもキツイ。
毎月ギリギリの生活費。

すると今度は次男に新しい友達が出来たようで、毎日全身真っ黒の服を着るようになっていった。
友達のところに泊まってくることも、どんどん増えていった。
今までに居なかったタイプの友達と遊んでるのはすぐに分かった。

でもまだ救いだったのは、掻い摘んでだが次男は私に話をしてくれる。
その話を聞いていると、それ良くないだろう…という事も。

少し間違えると犯罪に繋がってしまうと、すごく焦った。

恐らく次男も良くないと分かっているけど、流されやすいタイプだから不安なんだなと感じた。

なんとか勇気を出して自分で行動を変えてという思いで、何日にも渡って何度も話し合いを繰り返した。

ある日、真っ白のTシャツにGパンを履いていた。
わかりやすい(笑)
あの友達と切れたんだなと安堵した。

「爽やかで似合ってるよ!」と言うと、ニコニコして次男も心が軽くなったのが伝わってきた。

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